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「NEWSゆう+」朝日放送12月15日放送の「どく断度」研究2



さて、今日は「NEWSゆう+」の「堀江のどく断!」コーナー1215日放送分の検証その2をアップさせて頂きます。
前回、去年の1230日には「アナウンサーを卒業せよ」というサブタイトルとその編集について、実際の取材内容を私ども大阪市の録音から文字起こししたものを比較する形でアップしました。
今回は私が関西州というものに対して「漠然としたイメージを持っている」と語った部分の比較です。


なお、第一回は http://kuniohiramatsuosaka.blogspot.com/2010/12/news1215.html にあります。



≪ナレーション≫
では、関西州実現までの道のりは?
県を合併し、州を設立するには、憲法改正など難問も予想される。前回、橋下知事は、都構想実現までのスパンを「5年程度」と話したが。

堀江キャスター
いつごろまでにこれをやろうという計画なんでしょうか。

平松市長
はい、あ、それは都構想が5年でできるっていうふうに、橋下さんがおっしゃっているスケジュール感ですか?

堀江キャスター
ええ。それよりもなんか、道のりとしては、いろいろ遠いのかなあと。

平松市長
いや、遠いっていうんじゃなくて、実質を先に出していくという部分で言うと、むしろ我々がその水平連携をやれる部分のほうが動きとしてはみえやすい動きにつながると思ってます。

≪ナレーション≫【救急安心センターの活動イメージ映像】
「先に大風呂敷を広げるのではなく、例えば救急分野のように、市町村間連携を深めていけば、おのずと実現へつながる」と市長は言う。だが・・・。

平松市長
これを大阪市が、全部これをやるという話ではないんです。ですから、こういうふうな手続きがいるのかもしれません。しかし、その、関西州自体がどういうものかっていうものも、今、明確な規定はないんですよ。

堀江キャスター
そうですね。

平松市長
府県域を全部つぶしてしまうのか、ひとつのものにするのか。私の場合は漠然としたイメージを持ってます。

≪ナレーション≫
市長の口から出た「漠然」という言葉。未来の大阪はこうあるべき、という明確な発言は無かった。



いろいろなやりとりの中で「漠然」という言葉をつかった私がいけなかったのかもしれませんが、このやりとりの実際はどうだったのかという部分をご覧いただきます。インタビューのままの文字起こしですから、当然放送の流れとは違います。

なお、放送で使われた部分は文中で色分けし、放送の流れとしては青字緑字赤字の順となっています。


堀江キャスター 
その辺がきっかけかなあと。一方で、あのね、さっき、知事が、ああいう都構想、実はあまり出てこないということで、それに対抗するんではなくてっていうふうなことをおっしゃっているんですが、これは出されましたよね、地域主権確立宣言っていう。

市長 
はい。

堀江キャスター 
で、これはあの、市長の名前ということなんですけれども、あの、市長が考えたんですか。

市長 
はい。私が思うことを、というのは、私一人が、例えば、地方分権であるとか専門的に研究している職員がいっぱいいるわけですから、そういったそのあらゆる知恵を集めてくる中で、一番の基本というのはね、これの基本というのは、これ大げさに書いてますけど、住民自治とはなんだ、あるいは地方分権が進んでくる中での地域主権における自治体のあり様っていうのはなんだっていう部分を書いただけのことなんですよね。

堀江キャスター 
ただ、その先にめざすものとして、関西州の実現というものがありますよね。

市長 
はい。というのは、なぜ地方分権の議論が、この間、何十年もなされているのかっていうのは、やはりあの廃藩置県後、確定してしまっている都道府県自体の、都はまあ別にしまして、道府県、府県自体のその機能っていうものが、果たして今の大きさで、今の形でいいのかっていう部分が一番問われたからこそ、平成の大合併になったわけですね。

堀江キャスター 
ああ、まあそうですね。

市長 
で、なおかつ、地方分権というものが進もうという動きになって、その基本にあるのはやっぱりどう考えても、その住民自治という部分ですよね。

堀江キャスター
はい。で、その住民自治を進めていく上で、関西州というかたちになってくると、逆に大阪府というもののほうが必要ないという、こういうふうな考え。

市長
はい、そうですね。

堀江キャスター
でいいわけですね。で、そこは橋下さんと大きく違って・・・

市長
橋下さんも「府はいらん言うて」。

堀江キャスター
府はいらんと…。まあ、橋下さんは「都にしよう」ということで。

市長
同じなんですけどね。

堀江キャスター
都は無いと、都もいらないと

市長
都もいらない。はい。

堀江キャスター そうすると、これ(関西州実現までの予想工程を書いたフリップ)をつくってみたんですけど、関西州を実現しようと思うとですね、府県の合併というのが必要になってくると、いう風になりますと、それぞれの議会で議決され国会でも承認されて閣議決定というものが当然必要になってくると。で、ここまで行って合併したとしても、するという方向になったとしても、じゃあ隣はどうするんだ、関西州だけできたとしても、他の州はどうするんだ、ということもある。それぞれの州で法律を作っていこうということになると、憲法改正ぐらいのところまで必要なのかなと、そこまでやって州にたどりつくというふうに思うんですが。こんな感じの。


市長
あのね、地域主権確立にむけての宣言なんですけど、これを大阪市が全部これをやるという話ではないんです。ですから、こういうふうな手続きがいるのかもしれません。しかし、その関西州自体がどういうものかっていうものも、今、明確な規定はないんですよ。

堀江キャスター
そうですね。

市長
つまり都道府県、今の府県、この中の府県域を全部つぶしてしまうのか、ひとつのものにするのか、また別の方の意見では、別に関西州という広域連合もこないだ出来ましたけど、関西州というものであって、その線が残っていてもかまわないというゆるい連合だってありえる。こういう考え方もされる。

堀江キャスター
関西州の中に府県が存在してもいいじゃないかと。

市長
ですから、府県の機能というものをどれだけお互いに融通し合えるかによって、存在、今のはっきりした県境みたいなものの存在自体が薄まってくるであろう、というようなイメージ。私の場合は漠然としたイメージを持ってます。で、その地域主権確立にむけての宣言を出させていただいたのは、あの、地方分権という流れの中で一番の問題点は府県が相変わらず許認可行政という形でしっかりしたものを握っている。ところが政令市というものは、ご存知のように昭和31年に出来たんですけど、大都市制度というものをなんとか国に認めて欲しいと言っていたものを封じ込められた中で中途半端な解決策として政令市というものが60年続いてしまった。で、おそらく地方分権の大きな流れと政令市が持ってる根本的な矛盾みたいなものが、今、こういう形で噴き出しているんだろうとは思いますね。しかし関西州実現に向けての道のりと、実現までの道のりと。この、先ほどの。これを大阪市がどうこうするという話ではない。

堀江キャスター
でも、一緒にじゃあやろうということで、例えば、その二条城宣言というものが一方できたりして…。

市長
これは、ですから、あの、今回、あの関西広域連合というものができましたよね、で関西広域連合ができて関西広域連合の中にまだ我々がオブザーバーとしてしか入っておりません。でこの間私市長なってから神戸・京都・大阪・堺4政令市が、やはりこの関西圏の核となるべきであると、こういう思いを持っているので4政令市長でいろいろと話合いを続けています。これは年明けにもまた既にスケジュール入れてるんですけども。

堀江キャスター
この関西州を、ざっくりとですけれども、こういうことにしていこうとあるとそっちの方が都構想よりメリットがあるというふうにお考え。

市長
はい。

堀江キャスター
で、じゃあいつごろまでにこれをやろうという計画なんでしょうか。

市長
はい、あ、それは都構想が5年でできるというふうに、橋下さんがおっしゃっているスケジュール感ですか。

堀江キャスター
そうそうそう。ええ。それよりもなんか、道のりとしてはいろいろ遠いのかなあと。

市長
いや、遠いっていうんじゃなくて、実質を先に出していくという部分で言うと、むしろ我々が水平連携をやれる部分の方が動きとしてはみえやすい動きにつながると思ってます。というのが、じゃあ今、大阪市民にね、大阪府が何を市民のためにやってくれていると思いますかって聞いたときに何が返ってくるでしょうね。例えば、じゃあ、神戸市民と兵庫県民ということをといいますとね、これは震災を機に県と市の連携関係がかなりあの震災復興をめぐってしっかりとしたものになってます。

以上です。

この文章を編集しながら、我ながら言葉が長いなぁと反省もしましたが、前回のブログでも書きましたように、このインタビューを巡っては、朝日放送側と市役所側との認識の違いがあり、事前に私が知らされていた内容ではなかったことから、ここでは取り上げませんでしたが「○○○○構想」というフリップへの書き込みに時間をかけざるをえなかった件も、あっさりと私が書きこんだようになっています。それもここへ書きこもうと思いましたが、余りにも長くなるので、省きました。

ご紹介した放送部分以降に「大阪都構想」に対して即断で「反大阪市分割構想」と書いたかのように紹介されている部分があり、それに対して堀江キャスター以外のスタジオは、当然「期待外れ」という反応になっていました。

いずれにしても、大阪都というものを「完成目前」という捉え方をされる「どく断度」ですから、何をいってもダメだったのだろうという印象さえ浮かびます。一方で私のメディアに対する思いというものを紹介し、それを受け止めなければという発言もされていましたし、また前回の後半に引用したように「卒業せよ!」というニュアンスを弱めようとされた堀江さんのコメントもあったのも事実です。とはいえ、具体像の見えない「大阪都」というものを完成目前という認識で捉えられるセンスが「どく断!」ならではということなのでしょうかというのが私の「ドクダン」です。