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シンポジウム「うちらの大阪!」を聴講して


3連休最後の祝日。エル大阪で開催された「うちらの大阪!みんなで考えよ!」という大阪の市政改革を考える実行委員会主催のシンポジウムを聴講してきました。元々は「ピースでリバティな大阪!どうしてクレオ!」というローカル色豊かな?タイトルだったらしいです。会場は7割ほど入っており、今の大阪に対する皆さんの関心の高さが現れているように感じました。

13時半から16時半までの3時間。コーディネーターは中島岳志北海道大学准教授、パネリストにピース大阪企画運営委員会委員の小田康徳大阪電気通信大学教授が「平和」について、リバティ大阪の設立時から関わったとご自身がおっしゃってた北口末広近畿大学教授が「人権」について、「男女共同参画」について上野千鶴子東京大学名誉教授、そして「福祉」について中山徹大阪府立大学教授の顔ぶれ。

シンポジウム全体については主催者からのまとめを待ちたいと思いますが、基調講演の中島岳志さんが大阪出身らしいノリのいい出だしでお話になった、「維新の会」の人気の陰りが色んな調査で報じられていることについて、「良かったとは思っていない。むしろ危ないのではないか」と冒頭に話されたことについて印象を書きます。

曰く、「急降下するということは急上昇ということとコインの裏表の関係なのだと思う。その問題こそが私たちが考えなくてはならない「橋下現象」の裏側にある「世論(せろん)」にあるのではないか。急降下するということは何かトピックスを見つけるとそれに対しての反応で急上昇の可能性も十分ある…」という分析です。

中島さんのお話はそのあと、頻繁に支持率調査がされるようになって以降、政権交代直後はおしなべて非常に高く、何かのきっかけで急降下してきた事例が山ほどあるからだと続きます。

維新の会の失速報道については、私も全く同じ印象を持っています。意のままにならない対象を既得権益と見なして叩く手法は、知事当選以降の同時期に市長であった私が身にしみて感じています。メディア露出の凄まじさと、歯に衣着せぬもの言いが、多くの方の共感を得る手法は、市長就任後も留まるところを知らず、森羅万象、国内問題のみならず、外交、防衛なんでもこい、当たるを幸い、切っては捨て、千切っては投げ…。

マスコミを見ているとそんな状態が続いているのは変わりません。

また、橋下批判か…と取られることを承知の上で書いていますが、「普通」の政治家であれば、いや、政府の閣僚、国会議員でなくとも間違いなく責任を問われるであろう類の発言が山ほどあるにも関わらず、彼の人気は衰えていないというのが私の感覚です。

新聞や週刊誌の取材を受けた際に私が例を挙げる橋下さんのスタイルは「360度回転銃座」を持っている人という比喩です。どんなことにもコメントでき、それも攻撃的な言辞をためらわずに出せるという強さは、一体誰を守っているのでしょうか。

彼が批判を向ける対象ではなく、自らとは関係なく、むしろ彼が先頭に立っている側にいると感じる人たちは、拍手喝采、溜飲を下げる場面も多々あったでしょう。しかし、その銃口はいつ自分に向かうか分からないという恐ろしさを感じても不思議ではないでしょう。だって360度回転するのですから…。

8日のシンポジウムを聞きながら、改めてそう感じるとと共に、こうした流れがどこまで行くのか、そんな声が主流になる日はくるのだろうか。その為には何ができるのだろうか。そんな思いで全体を聞いていました。やはり、気付いた人の輪を地道に広げるしかないだろう。単に大阪にとどまらず全国展開しようとしているのだからとも。