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歴史の空間で遊びましょうよ!

今日、国立文楽劇場で仮名手本忠臣蔵の夜の部をみますが、私が如何に古典芸能に知識がなかったのかも含め連続ツイートをまとめます。お恥ずかしい部分もありますが…どうぞ。

仮名手本忠臣蔵を見るにあたって、歌舞伎も見ていない私にとって、色々な「発見」がありました。子供の頃、銭湯の映画ポスターで「オールスター、総天然色」という文字が踊り、大スターの競演定番だった「忠臣蔵」。これとは違うということを、恥ずかしながら具体的に知ることになりました。

橋本治さんの「浄瑠璃を読もう」の最初が仮名手本忠臣蔵。その書き出しで、題材は赤穂浪士の討入であるが、史実は元禄14年(1701年)の「刃傷松の廊下」。しかし、寛延元年(1748年)初演の仮名手本…では舞台を暦応元年(1338年)の太平記の時代に移して上演されたこと。初演は大阪(当時は大坂といった筈とご指摘あり)。

なぜそうしたのかについて、橋本治さんは「幕
府が現実の事件をそのままドラマ化するのを嫌ったという事情もあるが、それ以前に浄瑠璃は自分たちの知っていることをそのままドラマにしないという性質を持っている」と続け、太平記に仮託した赤穂浪士のドラマではない。ただ、「仮名手本忠臣蔵」というドラマなのである。(「浄瑠璃を読もう」12頁)

江戸時代の庶民の芸能として大人気を博し、三業の切磋琢磨の中で培われてきた人形浄瑠璃文楽を、今の時代にどう見るかといった、面倒なことを考えるより、大阪という土地柄が育ててきた地味を楽しむ。

歴史の空間に漂う思いで「浸かればいい」。そういう指南をしてくれている本(浄瑠璃を読もう)だと感じています。国立文楽劇場は「文楽」だけを楽しむには確かに客席が広すぎるという難点はあるでしょうが、すでにあるものをどう楽しむかと想いを巡らすのもまた一興。楽しんできます。

以上です。