ある方のフェイスブックでの感想から

ある方から私の投稿へのご意見を頂戴し、その中に「橋下さん」と「離反」したことについての記述がありました。大阪市民は是々非々で協力できなかったのかと思っているという記述(原文ママではありません)があり、それにきちんと反応したくて長文のメッセージをその方宛という形で書きました。

折角ですから、ここに「投稿」としてコピーします。今、活動をしている公共政策ラボ http://www.with-ppl.jp/ppl/about/ の方向性も書かせてもらいました。
また、「橋下批判」かと取られる向きもあるかも知れませんが、今の活動の「原点」にも当たります。私のブログや、月刊文芸春秋への寄稿などでも書いていますが、改めて読んで頂ければ幸いです。

では。

「いつも、いっていることですが、彼(橋下氏)が水道協議の2年の積み重ねを、何ら連絡することすらせずに、単に「他の市町村が納得しない」といって、努力を怠ったことから、一旦は合意していたコンセッション方式が反古にされました。

たかじんさんの「あかるクラブ」での対談でそのあたりもハッキリ指摘したのですが、マスコミには殆ど取り上げられませんでしたね。是々非々協力…当然でしょう。
ところが、その態度から一番離れているのが橋下さんですし、「裏切り」を平気でできる人だから信頼できないだけのことです。

多くの支持者がいることすら不思議ですし、○○さんのいわれる「世界の速い流れ」に取り残されるのは市民、国民ですか?そういう意味でも、私はTPP慎重論者(むしろ反対)ですし、原発依存社会を抜け出すのも福島の現実を見れば「国民を思う」政治家であれば当然です。

一方で、新自由主義経済から恩恵を受けるであろう(これもいつ瓦解するかわからないほど不安定です)方たちが、格差社会の定着を願う気持ちも許されるのがある意味「民主主義」なのでしょう。

私は大阪市長をやらせて頂くまでは、弱い人の立場に立つというスタンスはあっても、ここまでの意見を持っていませんでした。しかし、4年の任期を終え、現在一市民として公共の役割を考えると「小さい政府」はある程度仕方がないにしても「小さすぎる」政府では格差が拡大し、社会不安に結びつきかねません。

小さい政府でも大きな社会で支える、そうした中間支援組織として住民、市民恊働を捉えています。公共政策ラボでは震災、津波、原発事故を経験したこの国ならではの展開を、力のある都市は都市としてできることを国に提案し、住民とともにこの国を作り直す動きに繋げたいと思っています。まぁ、本当に微力ですが…。」

以上です。