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民主新報1月24日分「大阪ダブル選を振り返る」

第2回は1月24日号でした。
タイトルは「大阪ダブル選を振り返る」です。


「大阪ダブル選を振り返る」

去年のダブル選挙で「維新政治よさようなら」という運動を展開した私には、その結果に大いなる失望を感じつつ、なかなか立ち直れない気分でいました。選挙に関わった方たちにはそれぞれの感慨があるでしょう。私の「失意」は「幅広い戦線で戦えない選挙戦」の実状からくるものだとずっと思っていたし、近い人たちには思いを選挙戦序盤から漏らしていました。

実際に選挙戦に入ってそのことを口にすることは、自ら支持した陣営のマイナスになると封印し、結果が出た後も控えていました。
私は自らの経験から、首長というのは一党一派に属さず、多様な意見を集約し多くの方に納得してもらう施策を職員と共に、市民、府民を交えた議論で進むべだと思っています。

柳本、栗原両候補の人となりについては、選挙期間前から府民、市民のために働ける人だという信念で心から応援していました。しかし、残念ながら自民党府連の「自分たち(自民党)だけで勝てる」としか言いようのない戦術で、5月の住民投票で見られた大きな広がりを自ら閉ざしてしまったやり方に大きな不満と不安を抱えた選挙戦でもありました。

自民党と共産党が手を組むなんてありえない…そういう批判を連日繰り広げた維新陣営の「野合批判」に、同調するかのような府連会長の発言に、自民党支持者以外の人たちの選択肢をどう考えているのかと大きな疑問を持ちました。

住民投票は「大阪市をなくすな」という、政党とは関係のない次元の話でもあり、特別区設置協定書のいい加減さをある程度理解した人たちや、「何も急がなくてもいいのでは」という消極的反対票を入れた人たちの広がりの結果でした。

「都構想」なのか「副首都構想」かはっきりとはしませんが、政令指定都市という地方自治制度の中途半端さを突かれ、住民投票後に府県集権主義とでもいえる自治とは正反対の意見に肩入れするテレビコメンテーターの発言ばかりが流布した影響もあるでしょう。

一方反対票運動を展開した陣営では「大阪市が残った」ということに安堵しきって、「大阪市廃止・分割」が可決されていれば酷い状況になったという具体的検証が展開できずにいたのではないかという反省もあります。

10年先、20年先の大阪の姿を地方自治の代表選手として描ききることができれば、目先の「資産を売り飛ばそう」という陣営に抗することができたのではないかとも思いますし、そういう意味で今後の議会の進み方を見たいと思っています。

大阪民主新報の記事に関して

いつも書き出しがお久しぶり…すみません。
最近は私のホームページ(HP) https://khiramatsu.com/ やフェイスブックが主な投稿先でした。

そこに今年の1月10日から大阪民主新報に隔週で寄稿している内容をアップしたのですが、紙面をスキャンしてJPGファイルを添付したところ、文字が小さくて読めないという方の反応があり、HPにはテキストを貼り付けました。

その紹介を「スマホなどで読めるように」と紹介したところ、HPがスマホ対応になっていないので読めないというご指摘を頂き、こちらに貼り付けることにしました。

まず、1月10日分です。


平松邦夫のおおさかウォッチング新連載「大阪の本当の良さを」

 皆さま、明けましておめでとうございます。平松邦夫です。今回からこのコラムを書かせていただくことになりました。

 2007年の大阪市長選挙に挑戦し、戦後初の民間出身市長として当選させて頂いたものの11年の再選を目指した選挙で橋下徹氏に敗れ、4年余りの月日が経ちました。この間の大阪の状況から見える世の中の動きに対する思いを、私が代表として立ち上げた「公共政策ラボ」。様々なシンポジウムやセミナーを開催しながら訴えてきました。

 しかし、昨年11月の大阪ダブル選挙では大阪維新の会の松井知事の再選・吉村新市長の誕生を見ました。5月17日に行われた大阪市の廃止分割を判断する住民投票から半年と少し。あの1万741票差でのいわゆる「都構想」否決から少ししか時間が経っていないにもかかわらず、ダブル選挙では余りにも「維新」の強さが際立った形になってしまいました。私の訴えが力及ばなかったことへの悔しい思いと共に、大好きな大阪の今後を見守る上でも何らかの発信をしなければと思っていたところ、コラムのお話を頂きお受けした次第です。

 ダブル選挙結果を受けて、一旦は消すことができた政令指定都市大阪市の「廃止」に向けた動きが、姿を変えてまたぞろ復活することも予想される流れになっています。

 私は第18代大阪市長として、財政難の中でも知恵を絞りながら大阪市民や、大阪で仕事をする人たちにとって、快適で安全な都市環境の達成と発展を目指す動きこそが行政の目指すべき姿だと思っていました。市民の方々の中を走り回ることで、大都市の抱えている行政課題を協働して解決していく道を探ることに、市長としての醍醐味も感じました。

 市民の思い全てに応えることはできないことは重々承知の上、多くの方たちに現状を知ってもらい、ある程度納得していただける施策に落とし込んでいくという時間のかかる作業こそが、民主主義を守り育てるという思いでおりました。

 地方自治のみならず、日本の現状を見るにつけ、「ポピュリズム」といわれるテレビなどマスメディアを抱き込んだ「世論」形成がもたらすものが、本当に市民、国民のいのち、暮らしを守ることに繋がるのかどうか。進取の気風溢れる大阪ならではの過去の取り組みの数々は、時代背景こそ違えど私たち大阪人の底に流れるものであると信じていますし、そんな大阪の本当の良さを多くの方に認識してもらいたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。